霊芝の歴史

霊芝の歴史

霊芝とはどのようなキノコなのか?~歴史とエピソード

霊芝とは別名、万年茸(まんねんたけ)とも言われるキノコの一種です。 乾燥させると長年に渡り原型を保ったまま長年保存できるため、万年茸(まんねんたけ)の名前がつきました。昔は俗称として「さるのこしかけ」とも言われていました。 しかし霊芝とさるのこしかけとは全く別のキノコです。一般的には円形や腎臓形をしており、傘の表面はニスを塗ったような光沢があります。

霊芝はコルク質で硬く、特有の強い苦味があるため食用には適さず、煎じたエキスを飲むことで健康管理に用いられてきました。古(いにしえ)より歴史に名を残してきた伝統的高級健康素材「霊芝」。 その証の1つが約1800年前に書かれた中国最古の医薬書である『神農本草経』にその名前が載っていること。
この中では掲載されている薬を「上薬(上品)」「中薬(中品)」「下薬(下品)」という3つの分類に分けており、霊芝は「上薬(上品)」に位置づけられています。

霊芝の効能と概要


現代にこの分類を当てはめてみると、上薬(上品)とは「霊芝、高麗人参、田七人参など毎日飲み続けることで健康になれる和漢の伝統的高級健康素材」を指します。

とくに霊芝と高麗人参は「整える霊芝」「強める人参」と称され、上薬(上品)の中でも東西の横綱であると言われてきました。
中薬(中品)は「病気のときに服用する風邪薬など」を指し、下薬(下品)は「効果もあるが副作用も強く、医師の管理のもとでないと使えない抗癌(ガン)剤など」を指します。

また、日本でも『日本書紀』(720年)や日本最古の本草書である『本草和名』(918年)などにも「霊芝」の名が登場しています。長い歴史を持つ霊芝ですが、その特長の1つに2000年以上もの間、上流階級だけに飲み継がれてきた実績があることが挙げられます。その永い歳月は、霊芝の安全性と有用性を確認し続けてきた実績そのものでもあるのです。

なぜ上流階級だけだったのか。霊芝の有用成分は古(いにしえ)の時代から認められていたのですが、自然界ではなかなか自生せず、10万本の古木に2~3本しか採取できないような非常に希少なキノコだったためです。その希少価値がゆえに上流階級しか口にすることができなかったのです。

希少価値が非常に高かった霊芝は1970年代に元京都大学食糧科学研究所技官の直井幸雄氏により人工栽培に成功。のちにその技術は日本全国に広がり、それ以降、霊芝は一般の人でも気軽に手に入れることができるようになりました。

40年近く前、霊芝は「さるのこしかけ」と言われ、大ブームが起きました。この頃は日本全国で霊芝の栽培が盛んに行われておりましたが、ブームの終焉とともに現在ではその地域における栽培技術の伝承が途絶えたり、後継者が育たなかったりして有力な産地以外の霊芝栽培は随分となくなってしまいました。

しかし、有力な産地ではその間も絶え間なく栽培技術を磨き続けたことにより、良質な霊芝が栽培されています。
特に弊社が契約している霊芝栽培組合の方々は、中でも傘が大きく肉厚のいい霊芝を栽培しています。

巻き物

中国でも2000年以上前から飲まれてきました。中国最古の薬物書『神農本草経』や約400年以上昔の薬学書『本草綱目』にもその名前が記されています。

そこに記載されているのは赤芝(せきし)、黒芝(こくし)、青芝(せいし)、白芝(はくし)、黄芝(おうし)、紫芝(しし)といった6種類。 この中で有用成分があり、もっとも一般的な霊芝は赤芝(せきし)と言われています。現在、流通しているもののほとんどが人工栽培された赤芝(せきし)です。

和漢の伝統的高級健康素材である霊芝の主な有用成分としては以下のようなものが含まれています。

  • β-グルカン
  • ガノデリン酸
  • マグネシウム
  • カリウム
  • ナトリウム
  • 亜鉛

霊芝の有用成分の代表格でもあるβ-グルカンは食物繊維の仲間です。この中には「β1,3グルカン」や「β1,4グルカン」、「β1,6グルカン」と言った種類があります。実はβ-グルカンの中でも健康に良い働きをするのは「β1,3グルカン」。「β1,3グルカン」は霊芝にもしっかりと含まれております。

しかし、その他の「β1,4グルカン」や「β1,6グルカン」などには健康に良い働きがありません。つまり総称としての「β-グルカン」すべてに優れた働きがある訳ではないので注意が必要です。

また霊芝特有の有用成分として「ガノデリン酸」が挙げられます。これは「トリテルペン」と呼ばれる有用成分の1つであり、霊芝のみに含まれているものです。霊芝はとても苦いのですが、この苦い味はこのガノデリン酸のためガノデリン酸は健康のために様々な働きをし、古(いにしえ)より霊芝が希少価値の高い伝統的高級健康素材として珍重されてきた大事な有用成分でもあります。

加えて霊芝にはまだまだ研究で明らかになっていない有用成分も多く含まれています。霊芝の特長の1つはそれらの様々な有用成分が複合的に働き、特定の有用成分単体よりも健康を維持するため、身体に良い働きをすること。この数多くの有用成分が含まれているのが霊芝なのです。

これら有用成分の研究成果は大手企業や大学などの研究機関が「特許」を申請し、数多くの特許を取得しております。
「J-PlatPat」(特許情報プラットフォーム)などの特許検索サイトでは、「霊芝」を検索することでその成果を見ることができますので関心のある方は検索してみるといいかもしれません。

また、「Google Scholar」と呼ばれる学術論文だけを検索するサイトもあります。ここでは日本語よりも英語が中心で世界の霊芝に関する研究論文を知ることが可能です。もし調べられるときには英語の一般的な表記である「reishi mushroom」ではなく、学術名「Ganoderma lucidum」で検索すると多くの論文が検索できます。

このように多くの研究がなされている霊芝ですが、医薬品と大きく異なるポイントがあります。 それは実感を得るまでの期間。医薬品の場合、速やかに症状を抑えることに主眼が置かれているため即効性が求められます。
即効性を出すためには身体のどこかに無理を強いていることが多いため、副作用が強く出ることがあります。 抗癌(ガン)剤などはまさにその代表例といえるでしょう。

霊芝の場合、医薬品とは違い身体の根本にじっくりと働きかけます。そのため実感を得るためには医薬品に比べ少しだけ時間が掛かります。
しかし、その分、身体に無理を強いないため医薬品の副作用のようなものは現れません。これが自然由来の伝統的高級健康素材、霊芝のポイントなのです。

霊芝は健康食品の1つです。一般的な健康食品は厚生労働省管轄の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(通称、薬機法)によって効能効果の標榜は禁止されております。そのため弊社では法令順守の立場から霊芝に関する効能効果や改善、治療との兼ね合いなどについてお伝えすることができません。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

霊芝は長年の飲用経験からも安全性が確認されています。加えて食品として認可されるためには、急性毒性の「LD50」という実験で安全性に問題がないかを調べます。LD50の結果、霊芝は22g/kgとなっています。

人間で成人60kgとすると1,320gもの霊芝を一気に食べる量となった時点で急性毒性が50%の確率で出るということであり、現実的ではありません。よって霊芝はLD50でもしっかりと安全性が証明されておりますので、安心してご愛用ください。

霊芝は乾燥させるとカチカチに硬くなります。これは細胞壁などが非常に硬いということです。
昔からのお湯でエキスを煮出す「煎じる」技術を発展させたのが熱水抽出です。熱水抽出ではエキスが取れる量は8%で、残りの92%は捨てることとなります。この原因が硬い細胞壁にあります。

弊社では霊芝の硬い細胞壁に圧力をゆっくり加えながらエキスを抽出していく「循環多段式加圧抽出法」という特殊な技術を用いてエキスを抽出しています。この抽出技術を使うことで熱水抽出の実に5倍となる40%ものエキスを霊芝から取り出すことができるようになりました。

加えてこの抽出法では、従来の熱水抽出では抽出できなかった有用成分も抽出することに成功し、霊芝の力を十分に実感できるようになりました。
霊芝エキスはとても苦いため、弊社では霊芝エキスを粒タイプにして飲みやすくしております。弊社のサプリメントは霊芝の有用成分がぎゅっと詰まっているだけでなく、飲みやすさの上でもお勧めです。

ただしサプリメントではなく、従来の煎じるタイプが欲しいとのお客様もいらっしゃいます。そのようなお客様向けに霊芝そのものを煎じて飲むタイプの霊芝もご用意しております。

「霊芝」と「鹿角霊芝(ろっかくれいし)」はどのような違いがあるかご存じでしょうか? 実はもともと同じ菌を使って栽培されます。
鹿角霊芝は湿度や温度、日照などを調整することによって一般的な霊芝のように傘を開くことなく、「芽」の状態で栽培されたもの。その結果、芽が大きく枝分かれし、鹿の角のような形に形状変化したものなのです。

一般的に鹿角霊芝は霊芝に比べ「β-グルカン」が豊富とされています。反面、その他の有用成分についてはあまり触れられていません。霊芝は傘を広げた分、健康維持にとって有益である様々な有用成分が豊富に含まれております。
もともとは同じ菌から栽培されるものですが、その栽培過程の違いによっ

霊芝とは別名、万年茸(まんねんたけ)ともいいます。昔は俗称として「さるのこしかけ」とも言われることもありました。しかし「霊芝」と「さるのこしかけ」は全く別の種類のキノコです。

かつては姿かたちが「さるのこしかけ」と似ていることから、そのような名前が広まりました。「霊芝」は真正担子菌綱タマチョレイタケ目マンネンタケ科。
一方、「さるのこしかけ」は菌じん綱ヒダナシタケ目サルノコシカケ科。学術的にも全く別の種類です。

また霊芝は1年間で生長が終わる一年生。一方、さるのこしかけは複数年に渡り生長を続ける多年生で、生長期間でも違いがあります。
加えて霊芝には前述したように多くの有用成分が含まれていますが、さるのこしかけにはそれら有用成分がありません。ただし、さるのこしかけ科には数多くの種類があり、中には「茯苓(ぶくりょう)」や「猪苓(ちょれい)」といった漢方(中医薬)の生薬として用いられているものもあります。

ただ一般的に「さるのこしかけ」と言った場合は、有用成分がないことが研究でも明らかになっています。姿かたちが似ているため混同されやすい2つですが、霊芝かさるのこしかけかを簡単に見分けるポイントがあります。

それは「柄」があるかどうかということ。
さるのこしかけは木の幹から傘だけが半分ほど生えており、さるのこしかけの名の通り、まさに猿が腰かけられるような形をしています。一方、霊芝にはしいたけなどのように柄があるので簡単に見分けがつくのです。

霊芝

最近、「白鶴霊芝(はくつるれいし)」や「シベリア霊芝」など「○○霊芝」と呼ばれる健康素材が増えてきました。
これらの健康素材は霊芝とは種類がまったく異なるもの。白鶴霊芝はキツネノマゴ科の多年草で、シベリア霊芝は「チャーガ(カバノアナタケ)」と呼ばれる他のキノコで霊芝とは全く違うものです。

これらは「霊芝」と同じくらい有用成分があり、しっかりとした働きがあると言うような意味合いで称しているだけなのです。

霊芝は最近まで人工栽培することができず、希少な存在でした。そのため、伝統的高級健康素材としてだけでなく、発見されると「吉祥の印」として扱われる稀有なキノコでもありました。

霊芝には他のキノコと違い、数々の史実や伝説がある珍しいキノコです。それらをご紹介します。

かつて僧は「如意」という僧具を持っており、その先端が霊芝の姿に似ていました。
如意には「物事が思い通りになる」という意味が込められており、そこから霊芝を持つということは如意同様に「物事が思い通りになる」と転じるようになり、「吉祥の印」となったのです。

如意

前漢の武帝の時代に発見された霊芝が宮廷に献上されました。そこで、武帝が宮中で祝宴を催したり、さらには大赦令(犯罪人の罪を免除する命令)を出したり、霊芝の詩(「作芝房之歌」)を作って祝ったりしたことが「漢書・武帝記」に記されています。

江戸時代、五代将軍徳川綱吉に側用人として仕えた柳沢吉保。その子息で、初代大和国郡山藩藩主の柳沢保里に皇室の霊元上皇が御所で生えた霊芝を贈られました。

武帝

京都北区にある曹洞宗のお寺、源光庵(正式には鷹峰山寶樹林源光庵)は別名、霊芝寺と言われています。
源光庵と言えば、丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」という2つの窓が並んでいるので有名です。このお寺の本堂には本尊釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)および霊芝観世音像(れいしかんぜおんぞう)が祀られています。

埼玉県川越市にある蓮馨寺には、七福神の一人である福禄寿神が祀られています。ここの福禄寿神は右手に霊芝、左手に神亀を持っています。

霊芝寺
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